2007年01月17日
20070117 ベトナム初入国
14日は小林三郎先生のお別れ会に日帰り参加してとんぼがえり、翌日からベトナムへ。朝、二日酔いの頭で早起きして、余裕こいていたらお決まりの空港で冷や汗。なんとか乗れましたが・・・。

ホーチミン経由でハノイへ。何かかなり無駄なコースだけれど、仕方なし。
日本の国際協力で、こちらの遺跡で測量を教えることに。
・・・あいつが、測量教えるのかよ・・・。
と思ったあなた、正解です。
投稿者 あかねだ : 08:59
2006年12月21日
20061221 楽しみな本
いよいよ明日、待望の実践 考古学GISが出ますね。
宇野先生をはじめ、考古学へのGISの応用について活発に活躍している研究者の成果の結集ということで、楽しみです。
自分の持っている課題に対してGISを使ってみよう、という研究者が増えるといいですね。
奈良で入手できるかな?それが心配だ・・・。
投稿者 あかねだ : 17:28 | コメント (2) | トラックバック
2006年11月04日
20061101 横浜へ
部屋が変わって、最近色々興味深い情報を頂いています。 かつて研修の講師をしていただいていたこともある国土地理院のHさんからは、数値地図について色々教わりました。 デモに来てくれたGPS屋さんの面白い取り組みにも感心。てか、感動。 で、今日は横浜へ。GISのセミナーに参加。 久し振りに関内に降りて、うろうろ。 よく来た街ですが、流石に風景は一変していました。 Say-no君と待ち合わせて中華街へ。 中学から大学一年まで、大晦日はここで友人達と馬鹿騒ぎしてから、金沢文庫から鎌倉へ山歩きをして、稲村ガ崎でワカメ採って帰るのが定例行事でした。勿論、お店などは高くて入れないわけですが。 こちらも結構変わってしまった中華街をうろついて、刀削麺を注文。 うーん、うまい。 札幌で食べた奴には負けますが。 で、セミナー。やはり、実際に中心になって活動している人の話は色々な発見がありますね。参考になること多数。 終了後、お茶なぞ飲んで一服していたら、Say-no君の携帯にやまひろさんから連絡が・・・。で、大岡山に行くことになったらしい。 面白そうだ。 でも、今日中に帰寧しなくてはいけないので、断念。残念。 帰りの新幹線では持ってきた本をそっちのけで、売店で買った東洋経済なぞキャラクターに合わず読んでしまいました。ああ、赤字人生。投稿者 あかねだ : 00:11 | コメント (2) | トラックバック
2006年10月03日
20061003 国土交通省国土計画局

今日はマニュアル委員会。しんど。
で、昨日それに関連して調べものをしていたら、国土交通省国土計画局GISホームページに。街区レベル位置参照情報ダウンロードサービスに釣られていったのですが。
こんなの発見。
もう、常識のサイトかも知れませんが。
この手のものと言えばGoogle earthで楽しんでいる方も多い筈。
ですが、例えば論文の使用、という点にはちょっとした制限もありますね。
1シーン百万円を超えるDigital Globeといった最新の高解像度衛星画像をふんだんに使っているので、当たり前ではありますが。
が、このサイトは、かなり太っ腹です。論文などの使用にも問題はなさそうです。ただ、データが古いのが問題ですが、考古学用途なら、かえってそれもいいような(奈良だと市街化以前の状況とかが見る事が可能です。)。
オルソ化されているので、GISでの利用もしやすいですし、データの書き出し時に平面直角座標と緯度経度の選択も出来る、という優れものです。
空中写真ですので、かなり高解像度な点もいいですね。
流石国交省。お金持ちだな。こういう有益な情報をどんどん利用できるといいですね。
投稿者 あかねだ : 23:50 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月23日
20060823 息抜きVR

ここの所、どんどん忙しくなってきました。
でも、こういう時こそ、ついつい別の方向に気が・・・。
D大Tさんに教えていただいた3Dスキャナを使って、土器の形をした焼酎の容器を計測してみました。
なかなか面白いけれども、やはり、テクスチャに難あり。ポリゴンの後処理とかの問題も。かといって、高いソフトは買えない(涙)。
で、ここではあえて失敗画像を。こっちのほうが面白いかも。成功はもう少し綺麗にしてから。

wrl形式のファイルを扱うためにBlenderを導入してみました。なかなか面白いですね。こんなソフトがOPENってのは凄いなあ。
色々なプラットホームに対応しているのがいいですね。
ただ、最新版が落とせなかったので、VRML2.0に対応できず、データの移行はできず。
チュートリアルとか充実しているので、今度じっくりやってみようと思います。したいことは沢山、でも、余裕が・・・なんとかつくり出すぞ。
かつて、Appleがツールを配布していたQTVRも面白いと思うんですが(こちらは実験済)、こういうノウハウを蓄積することができるといいですね。
投稿者 あかねだ : 18:43 | コメント (4) | トラックバック
2006年08月14日
20060814 MSASがつかまらん

MSASってのは、MTSAT Satellite-based Augmentation Systemという英語の頭文字をとったもので、運輸多目的衛星用衛星航法補強システムと日本語で表すらしいです。
あの、打ち上げに失敗してアメリカから使用済み衛星まで借りてしまった「ひまわり」の後続機の持っている機能のひとつなのですな。
で、何かというと、GPSの位置決定に関する補正情報を送ってくれるわけです。
今まで、DGPSとかやっていたのが、単独で精度があがる、と。
・・・あ、精度があがるといっても、測量とかに使う搬送波のものとは違いますからね。
アメリカではWAASという同様のシステムがあって、広く利用されているようです。
で、この春あたりから、試験信号がかなり頻繁に出されている、ということで、手持ちのGPS受信機でこいつを捕まえようと・・・。
出ている筈なんだけれどつかまらない。
お、何か来たぞ。
精度の所が、27mとか出ている(涙)。
どうやら、ハワイ沖あたりの衛星の情報を拾っているらしい。
という訳で、先週から4日間平城宮内をうろうろするも、つかまらず。
ちなみに、単独で測ると精度7m(涙)
もう少し良くなれば、分布調査とかで使えるんだけれどな~。
群集墳の関係をとらえる事ができるレベルが欲しいですね。
GPSと言えば、某I県の試験に向けて、古~いStaticマシンがちゃんと動いて使えるかの準備もしなくては。
機械更新できれば、苦労は無いんだけれど・・・。
投稿者 あかねだ : 18:08
2006年07月13日
20060713 考古学の新地平
届いてました。考古学研究53-1(通巻209)。
今更ながら測地成果の話を少し。
春にN先生と雑談していたら、後日「締切近いけど」と書くことに。
慌てて書いたので、文章が(T◇T)
大体、本人を知っている人は、性格的に一番合わないであろう測量関連の話をあいつがするのか、と呆れ果てることでありましょう。嗚呼。
提出後、Oさんから「有効数字の桁数とその丸め方の話が不適切かつ不親切」」という御指摘を頂きました。はい。その通りであります・・・。
まあ、何処に力点が置かれているのかはようわかる展開になっておりますので、そこら辺は御容赦いただいて・・・って、オイ。
投稿者 あかねだ : 18:14
2006年07月02日
20060628 笠置山
朝から笠置山へ考古のOさん、建築史のHさんと。
笠置寺の石仏を写真計測で測ってみよう。という試みです。
カメラ、ノンプリズムTSを持って山へ。
しかし、凄い道ですね。海住山寺もですが、この付近のお寺はこんな感じなのでしょうか。

はい、門に到着。
さて、笠置と言えば、元弘の乱での戦いの場として有名ですが、もう一つ有名なのが、磨崖仏。これを測ろうというのですが、うまく行きますか・・・。

ぬあああ、スペースが無いっ!
写真計測の一番の弱点をいきなり衝かれた感じですね。
写真右は頼りない手すりはあるものの、その下は断崖絶壁。石の上に載って作業しております。はい。
が、行者も驚く山の考古学研究会のOさんと泣く子も黙るワンゲル出身のHさんは関係なく、作業をするのでありました。

しかし、ひきがないなあ・・・。
15mを超える大きな仏さんですが、拓本があるそう。住職のお話では、近くの小学校の体育館でないと広げられないそうです。
「拓本で見るとこの仏様は腰が細いんですよねえ。」との住職の言葉にはたと気づいたのですが、寺院の塔と同じく、やはり、見る人の位置を考えて作られているんですよね。情報としての正対した図化は勿論必要ですが、それだけでは彼らの意図した「形」を表現してはいない・・・。3次元情報の必要性は、実はこの「学術」と「感覚」の間を繋ぐことなのかもしれません。
投稿者 あかねだ : 08:38 | コメント (2) | トラックバック
2006年06月11日
20060609 測量の日2006

今日は第10回近畿地方測量技術発表会に。
「測量の日」の企画です。数日違いだけれど。
測量、計測、探査も正式な業務のひとつになったので、どんどん参加(笑)。
プログラムはこんな感じ
講演:世界遺産大峯奥駈道の測量
1)大阪城及びその周辺の時空間情報の取得
2)最新3次元クラック計測システム
3)VRS方式による現況地形測量
4)社団法人奈良県測量設計業協会における測量の日体験学習の取り組み
5)デジタルカメラを用いた地形測量
6)災害復旧事業の測量設計マニュアル
7)中央工学校OSAKAにおけるGISの取り組み
8)地方自治体のための実践的GIS(位置参照点システム)
いやあ、予想以上に面白かった。
講演は、滋賀県立大の菅谷先生。大変ですが、面白い調査だなあ・・・。
山伏さんのエピソードなど、たっぷり楽しめました。
発表はある程度の予想の付くものは置いておいて(それも面白かったけれど)。興味深いものが色々。
クラック計測システムは、レーザスキャナ等の手法の問題点を実務での経験から整理されていて、それを克服するシステムの提案がされていました。それ自体文化財でも使えそう(石仏とかね)だし。やはり、実際の場での試行錯誤と、結果を出さないと。机上で言っていても説得力ないですね。
測量の日体験も、色々考えて、子供達に楽しんでもらう、ということを目的とした測量技術を使う人達ならではの実践。
災害マニュアルは、震災以後、様々な災害に見舞われた兵庫県あげての試み。技術者である前に被災者だ、そして、まず再生に立ち上がる必要があるのは俺達だ、という問題意識。すぐに行政だ、民間だと線を引いてくだらない議論をする某業界とはプロフェッショナリズムのあり方が違う・・・。どっちだって、それぞれの立場での強みはあるでしょうに。
実践的GISはそれ程機能があるわけではないですが、非常に使いやすそうで、しかも使用は無料、というシステムの紹介。Shape形式で書き出せるので入力手段としても使えそう。で、気になるのは「これでどうやって商売されているんでしょうね」ってことをOさんと話してしまいました。
終わってから、電車賃がもったいないので上本町まで散歩。上町台地を体感しようと・・・何故か着いたのは日本橋駅。なんで?
投稿者 あかねだ : 05:47 | コメント (0) | トラックバック
2006年05月09日
20060509 世界測地系その2
↓の発言だと、2001年にまだ研究所として対応の動きをしていなかった、と読まれるのでは、との御指摘を受けて、再び調べてみました(自分のことなのにね)。
ことの発端は、1999年の測地系改正の報道です。この時に会議で必要性を主張。
で、1999年6月29日に京都市埋蔵文化財研究所が対応を報道発表。
直後、その記事を資料として再び会議で提案>笑いとばされる。
2000年の移行がほぼ決定になってから実務レベルでの議論開始。
2001年の所内研究会で発表>再び論議あり。
ということで、1999-2001の話がごっちゃになっておりました。すみません。
2001年にはとある転機があって、作業を開始していました。
で、ちょっと先の話の続き。
地殻変動など、対応が改算(既存のデータの再計算)ですまない地域は、改測が進められています。近畿地方測量部で御指導いただいたときには、ArcGIS上に表示された各三角点の振る舞いにちょっと驚きました。これは、経年変化や測量時の問題などがあり、仕方のないことですし、場所に応じて誤差の分散の仕方の度合いも異なることがわかりました。
これらの地域では、TKY2JGDのパラメータが改測前のデータによるもので、精度の高い測量をおこなう時には注意が必要です。現状では数十分の一、というレベルでは全く保障できない(そもそも、想定していない)とのお話でした(当時の話)。
奈良県だと大和高田市 橿原市 桜井市 御所市 高市郡高取町 高市郡明日香村 北葛城郡新庄町(現葛城市・・・ここら辺が、ちょっとデータとしての古さを感じさせます) 、が現状要注意地域です。
ただ、このデータ古いので(2001年当時と変わっていない気がする)、ご利用の際には地方測量部に問い合わせをするのがいいかと思います。
と書いてきて、現状を知る必要がありそうですね。とりあえず、電話して測量部に聞いてみよう。
2006年05月06日
20060506 世界測地系
測量法の改正により、日本は明治時代から使われてきた日本測地系をやめて2002年4月1日から世界測地系に移行しています。
それから4年、建設、測量等、測量に関連する業界のほとんどが、世界測地系への対応を終えているように見受けられます。
考古学はどうなんだろう。
いまいち、どうなっているのか、よくわからないのですが、如何でしょうか?
まさか、TKY2JGD(変換ソフト)にただ投げ込めばいいや、って訳ではないでしょうね・・・(ーー;)。
まあ、ほとんどはそれで対応できるのかもしれませんが。
2001年に、職場でいち早く対応すべきだ、と言った時には、そんなものすぐには変わらない、と当時の測量スタッフに笑われたものでした。
あまりに腹が立ったので、某上級官庁のヒトに、管轄化の試験研究機関にきちんとせえ、と言えないの?と電話したら
「駄目だよ、お前さんの組織がそんなことにすぐに対応できる訳ないだろ」
と言われたことも思い出されます。確かに・・・。
あるいは、面倒くさいからそのままでいいじゃないか、とか、そもそも、そこまで厳密な測量はしてないし、今後もする気はない、という意見も、自治体の方から頂きました。
でもね、こういうことをきちんとしておかないと、何の為に掘っているの?という誹りは免れないと思うのですよ。
その遺跡なり、遺構なり、遺物が、どの位置にどのような状態であったのか、を記録することから研究ははじまるし、そのような情報を得られるからこそ調査が必要なのではないかなあ。
そうじゃないと、「遠足会」に戻っちゃうよ(というと、当時の人に失礼ですね。すみません。)。
個人的には、位置が決められない調査なんて、気落ち悪くてできないなあ。
と、何で急にこんなこと言っているのかといいますと、連休明け締切でちょっとこの手の話を書くように依頼があったので、思い出している最中なのです。
自分の中では、解決を見たもの、という意識だったので(調査部だったからね)、どんな問題があったのか、海馬も大脳皮質も退化している私にはかなり酷だなあ。
資料は全て箱の中・・・。
しかし、もう4年も経っているので、何を今更、って怒られそう。情報収集能力の欠如なのか、この世界の実態なのか、教えてくださーい。
2006年04月24日
20060424 終わってるがな
CAA2006-Computer Applications and Quantitative Methods in Archaeology-North Dakota State University/April18-23,2006
・・・終わってるがな。
数日前の会話。コーヒー飲みながら。
あかねだ:「そういえばM本さんいませんね。」
K室長 :「海外逃亡中。」
あかねだ:「え?危険地帯?」
K室長 :「うんにゃ、新大陸。」
あかねだ:「ほー、何かあるんですかね。」
K室長 :「何でも、GIS絡みらしいよ。」
あかねだ:「なんでしょね?研究会でもあるのかな?また話し聞かせてもらおう。」
あるがな。
また、動画の公開とかありませんか?CAA事務局様。
次は4/2~5、ベルリンですよ~。
投稿者 あかねだ : 01:10 | コメント (0) | トラックバック
2006年03月30日
20060329 時空間DB
考古学の基礎的な情報として時間と空間があります。
特に、考古学は時間に研究の力点を置いてきたことは、間違いの無いところだと思います。
考古資料は時間を基本的な軸として並べられ、整理されていることが多いと思います。
当たり前ではないか。と、いまさらオマエは突然何を言い出すのか?という方もいらっしゃるでしょうが・・・。
考古情報の標準化が声高に叫ばれる中、データベース(DB)を構築するのに、果たしてこの軸は、有効なのか、とちょっと思ったりして。
最近の動向は不勉強ですので、とち狂っているかもしれませんが(お前は本当にそれで卒論&修論書いたのかと)、庄内式土器って弥生土器なの?土師器なの?ところで、古墳時代っていつから始まるの?と言った問題は、どうなったんでしょう?
庄内式を古墳時代とするなら記入される年代は「古墳時代」。いや、あらあ弥生第六様式だ、という人がいれば(いる?)「弥生時代」。
ややこしいのは土器の型式の評価が違う時なんて、どうなるんでしょう。ある人が「TK43」といい、ある人が「TK209」だという某資料なんて、どうなるの?
これを、「誰でも同じにするのが科学ってもんだ、どっちかに統一してしまえ!」というのが、前に書いた「考古学を科学にする」氏の立場。
「全く同じものはひとつも無い土器の1資料がいずれに分類しうるか、また、その枠組み自体が妥当であるかを研究することも考古学の研究である」というのが私の意見です。
後者の立場に立つ場合、時間を軸に情報の標準化をはかるのは難しいのでは?と思います。
研究のためのDBをつくる時に大切なのは一定の法則があり、研究者による見解の相違の少ないものと、研究者の目的等によって変化するものとを分離することにあるのではないか、と思います。
緯度経度や直角座標系といった情報は前者、年代の多くは後者。
ということで、長年培われてきた伝統はとりあえずおいておいて、空間の情報をもっと有効に使えないかなあ。時空間、というけれども、現状では、空間を優先する他はない気がします。
色々なDBが整備されてきていますが、私にとっては正直なところ、情報が一見充実しているものは実際には使いづらいことが多いです。遺物の分類や年代など、報告書の記載を書いているのでしょうが「これが●●かよ・・・違うよなあ」とか後で資料を見て頭を抱えるよりも、それを確認するための書誌情報や、GISで利用する上での遺跡の位置情報がある小回りのきくデータが欲しいなあ、と思います。後は、自分が必要に応じて加えていくことでいいんではないかなあ。
遺跡の名前と位置が記載されただけの一覧表の方が、結局心配で全部チェックしてしまう多項目のDBよりも多分研究には便利。後は、自分の目的に合わせて情報を追加すればいい。そんな古代の遺跡の一覧表が出来ないかな。・・・って、自分で作るか。データは前に本を作った時のものがあるので・・・。
もっとも、作成時の決まりごとは標準化するべきでしょうけれど。
投稿者 あかねだ : 00:37 | コメント (0) | トラックバック
2006年03月27日
20060326 真面目に聞いてみた。
うん、いや、なに、あの・・・。
まだまだ深い領域の壁。
某分野研究者「情報化を進めれば、捏造問題なんておきなかったのです。同じ土器を見ているのに、型式名や時代が人によって変わるなどということがおかしい訳で、そのようなものはどこかが統一してデータベース化することこそが、考古学を科学にする方法なんです。」
司会あかねだ「まあ、そういう意見もあるということで、ただ、遺物の年代観は考古学の研究課題のひとつなんですよ(内心:アホかオマエ)。」
・・・ちょっとずつ帰っていく参加者達。
と、かつて、司会を仰せつかった某研究会でずっこけた頃とあまり変わっていないのかもしれない。
多角的な視点からの協業をおこなうために集められたはずなのにどうもそうはいかない某独法と似ているではないかいな。
あ、勿論、素晴らしい内容の発表は多くて、流石だなあ、遅れたなあ、と感嘆する研究もありました。
談さん他皆さんの石器の形状計測、近藤さんのGIS分析(<質問したいことを聞きそびれてしまった。)、渡部先生のCORONA(今困っているところの解決の糸口だあ!)。
そんな初日の感想を持ちながら情報考古学会二日目。珍しく、真面目に聞きました。研究会行っても、すぐに喫茶店に逃亡してしまうことが多いので・・・。
宮原さんの話は相変わらず魅力的。どうも、先を行かれてしまう・・・。今度、同じ作業を近くでする筈なんだけれど、基本的なところは終わってるやん(涙)。
村尾さんをはじめとする情報モデル化の話は本旨ではないですが、遺構の分類の曖昧さを無理やりこじつけることを放棄する方向になっていることに拍手。例えば、長屋王邸SD4750といえば、専攻する人によっては有名な遺構ですが(「長屋親王宮」木簡を出した遺構です)、溝にするか土坑にするのかの議論があります(当初はSK4750だった)。長細い穴なので。
大体、土坑(つーか穴)と柱穴、そして掘立柱建物を同じ遺構というレベルで共存させていいかはちょっと疑問だったので。
道具だって、用途と機能は違うし・・・。
てな訳で、解釈がどんどん加わった名称ではなく、遺構をまず「穴遺構」「盛上遺構」「平面遺構」に分けてみよう、という考え方は、名称や実際の運用はともかく、面白いなあ、と。
で、昼に。
N先生と串カツ屋さんで食事。来年度の研究の打ち合わせ、考古学情報のデータ化の話、そして測地成果2000の話。なんか、研究者みたいだ(苦笑)。
で、面白かったのは泉先生の講演。レーザープロファイラーのそれぞれの画像も面白かったし、ハリスマトリックスの話も参考になりました(<平城でやってみようと思い、挑戦したけれど、すぐにダウンした経験がある身としては、実際の運用を聞けば良かった・・・と反省)。
ちょっと眠かったのですが、いきなり発掘マニュアルの話になってukigamiのziroさんと私の名前が出てきたのにはちょっと焦りました・・・。目が覚めた。
会が引けてから、またN先生とスタバでちょっと話。
家に帰ると、いきなり偏頭痛。チビを寝かすふりをして熟睡。
投稿者 あかねだ : 23:08 | コメント (0) | トラックバック
2006年02月19日
20060219 だいちに何を期待する?
陸域観測衛星ALOS(愛称:だいち)が何とかトラブルを回避して飛びましたね。
よかったよかった。
Say-noさんが書かれているように、とても期待しているのですが、ちょっと補足を。
gocito02さんも書かれているように、データからしたら、そんなに高解像度でもないのですよ。
だから、受動型(パッシブ)センサを使う、という視点であれば、Quickbird(パンクロ0.61m/カラー2.44m)やIKONOS(0.82/3.3)といった商用の高解像度を誇る衛星があります。だいちのAVNIRーIIは10m。
そうそう、リモートセンシング、という観点から言えば、航空機による写真でいいじゃないか、という意見はまさにその通り。
でもね、こういうデータ利用するのに、なんぼすると思います?
Quickbirdでオルソ画像ワンセット55万円、IKONOSのライブラリで75万円・・・。
航空機による写真なら、ソースがないと、新規でかなりの額になると思います。
・・・そんなのつかえねえじゃねえか。
が、だいちの先代のみどり(ADEOS)のデータは2700円。勿論、解像度は8/30mと悪いですが、遺跡の周辺環境などを検討するとき、報告書や図録で遺跡の位置を示したい時には、利用可能な価格と思いません?
そこまで安くならなくても、現実的な価格でそこそこのデータが入手できれば、色々活用できると思うのです。
それからパンクロマチック立体視センサは既存のパンクロセンサ(白黒)だけでなくまさに「立体視」が可能で、1:25000の地図の作成が可能になります。
・・・既に数値地図があるだろ。
確かに。ただ、国土地理院が出している数値地図50mメッシュ(<名前が悪いんだよな。50mではないんですよ)は、作成方法からして少し正確さに難があるので、よりよいデータが取得できるのではないかと思います。
ちなみに、数値地図5mメッシュ(東京と名古屋のみ)は、航空レーザスキャンによるとても素晴らしいデータです。はい。早く整備して欲しいですね。
さて、より注目するのは能動型(アクティブ)センサ。
パッシブセンサは反射光線をデータとして取得するので、夜だったり、雲があったり、森だったりすると地表の情報がとれません。
が、アクティブセンサであれば、これらを除去して必要な情報を取り出すことが可能だそうです。
波長を変えると地中の状況もわかる、ということで、場所によっては遺跡の位置の確認が出来るかもしれません。
実際に砂漠での例が・・・しかし、砂漠ね。
島田政信さんのインタビューあたりも
参考に、色々考えてみてはどうでしょうか。
投稿者 あかねだ : 16:31
2006年01月08日
20060108 陸域観測衛星ALOS打ち上げ
JAXAが予定していた陸域観測衛星ALOSが19日にいよいよ打ち上げですね。
ADEOSデータユーザとしてはうれしい限り。
センサはパンクロマチック立体視センサ、可視近赤外放射計センサ、合成開口レーダと欲しいデータが入手できそうですね。データはADEOS、JERS-1と同程度の価格で提供されると、文化財での利用が進むと思うのですが・・・。期待しています。
合成開口レーダは本読んでもわからなかったので、全然使えないけど。
PRISMには凄い期待してしまいます。ちょっとずつ勉強しておかねば。
もっとも、AVNIRはもうちょっと細かいのが欲しかったんですが(<素人発言)。QuickBirdとか使えばいいじゃん、という方、文化財はそんなに金持ってまへん・・・。
と、その前に、うまく打ち上げが成功するかが問題ですね。HII-A6号機の失敗等、行革の影響が指摘されていたし、こういう技術に金をケチって遅れていくのを見ると、少し悲しい気が・・・。もう少し文化とか技術に暖かい国であって欲しいなあ。
パンクロマチック立体視センサは可視光線センサで2.5mの分解能を持っています。前方、直下、後方視の3方向の画像を取得し、DEM(デジタル標高モデル)を作成できます。
可視赤外線センサは可視光線および近赤外線センサを持っており、RGB(厳密にはBはG-B波長ですが)データを取得可能です。前身のADEOS(みどり)衛星の持っていた30mに比べ、10mと解像度が上がっています。このRGB情報を使ってパンクロマチック画像と合成し、解像度を見かけ状向上させる、という方法がありますが、これは今回も使えそうです。
合成開口レーダは上二つの受動型センサ(反射光線を観測)であるのに対し、能動型センサ(電波等を発して観測する)であり、波長の解析次第では森林部などの地形解析や地中の状況も探れるため、表層地質等の検討が可能なようです(自分でやったこと無いのであくまで参考意見です・・・)、砂漠域では埋没遺跡の探査といった研究があり、ちょっと注目です。
まあ、砂漠の遺跡には全く興味が無いのですが、地中の水分状況が把握できるのなら、調べたいものがあるのです(大液池とか阿弥陀浄土院とか五徳池とか・・・。)
投稿者 あかねだ : 19:30 | コメント (4) | トラックバック
2005年11月13日
20051111 この研究会は何故かいつも阻まれる
遺跡GIS研究会、10回目を迎えました。おめでとうございます。丁度私が入所した時から続いている研究会なんですね(今頃気付く)。
今回は都市のGISということで是非行こう!と意気込んで健康診断も断っていたのですが・・・。
現場への案内の約束があったので、その後行けばなんとか途中から、と。
本当は、今やっていることの発表が出来たらよかったのですが、出産予定日も近づいていてちょっと予定が立たないのですよ。11月は。
現場案内を終えて、いざ!と行こうとしたら電話。
ああ、遅くなった、と思ったら、別件で問い合わせ。受話器を握り締めて話。
健康診断始まった・・・。
すぐだから、って言う訳で急遽検査。
そこでまた電話。なんでこんなに電話が多い?
その後血を採られてちょっと血の気が薄くなりました。
ようやく、と思ったらGISに実装する調査データの問い合わせで書類をめくって・・・。
で、また電話。ぎゃ~。
かなり遅くなって車に飛び乗り、国道へ。
・・・3時過ぎで渋滞かよ。
何かあったのか、全く動かずに田原本から抜け道に突入。こっちも麻痺。
平城に着いたときには5時過ぎでした。
会場で待ち合わせる筈だった大学の同期の木口君に駅前のスタバで平謝りで待ち合わせ。
お好み焼きを珍しくお店でつつきながら調査技術についての意見交換。お好みは家で作った方がおいしいかな。焼きそばはなかなかでした。
泊まってもらって家で数種類の焼酎を飲みながら話。彼は現在沖縄に住んでいるってことで羨ましいなあ。遊びに行きたいものです。
投稿者 あかねだ : 01:20
2005年10月28日
20051028 三次元計測結果発表
10月4日に実験をした 三次元計測の結果が出てきました。
某遺跡の瓦堆積と礎石建物の根石を試しにテストしてみましたが、どうでしょうか(クリックするとちょっと大きくなります)。
![]()
TINモデルにオルソ画像をテクスチャとして貼り付けました。これをプリントアウトして使うも良し、トレペかけてトレースするも良し、ドロー系のソフトでトレースするも良し。このまま図面として使えます。
![]()
で、TINモデルで三次元情報が生成されてますので、お好きな方向にぐるぐるっと。
![]()
えーここまで来ると、TINの生成における技術的なもので、すこしアラが見えますが、瓦堆積と地表との関係や根石の位置も良くわかるのではないかと。
さて、「どうせ、金にあかせてどでかい手間暇かけてやったんだろ」と思ったあなた。
ちなみに、現場での作業時間は1時間足らず(基準点測量込)、室内の解析は30分程(これは技術者さん言)。
ソフトは個人では流石に高額ですが、組織なら可能な額(大衆車のちょっといい奴1台弱程度)でリースもありとか。
で、私がしたかったことは、図面作成の効率化と合わせて、今まで記録がとられていない発掘過程での記録を残す手段を現実的なレベルで達成できないか、ということなのです。
今の調査の記録は、ある段階の終了の状態の記録がほとんどだと思います。
下層を理解するために、新しい時期の礫敷きや瓦の堆積をはずさざるを得ないことがあります。記録はスナップ写真程度、ということも多いです。でも、ここで情報を失っていると思いませんか? かといって、全データを手作業で記録、というのも、難しいところです。
この課題の克服が、遺物の出土状況から過去の人類の活動を考える糸口になる気がしています。
「土器溜まり」なんて遺構名?をつけたところで思考を停止してしまうのではなく、それがどのようなものなのか、廃棄土坑なのか埋納土坑なのか、はたまた焼成土坑なのかやはり考えたいと思います。そのためには、遺物の遺存状況を考えることが可能な記録が必要です。
そういう記録をそれ程金銭面でも労力的にも負担を少ないレベルで達成できないか、に拘っています。厳しい状況に置かれている埋蔵文化財保護に資する研究をするのが要求されているのですから。本当は組織的に、色々な方と連携しながら、わいわいがやがや楽しくやりたいのですが、探査と同様、現在は有志個人の活動にとどまっています(ありがたいことにこういう点に理解のある職場であることは恵まれています)。
もっとも、すぐに実用化できるか、と言えば、まだ先は長いです。技術的には既に実用のレベルが十分達成できている分野だと思います。しかし、発掘過程にいかに取り込んでいくのか、標定データをどう管理するのか、カメラを対象の真上になるべくもって行くための道具立ては?といったような実際の調査現場でどう効率的に適切に情報を取得できるか、ということは、まだまだこれからです。
まずは実験報告まで。さて、これからが本当の我々の出番だと思って、試行錯誤を進めます。
投稿者 あかねだ : 23:54 | コメント (8) | トラックバック
2005年09月09日
20050909 道具はそれ以上でもそれ以下でもない
興味深い実験がはじまっています。鋤柄先生は最先端の研究実践を進められている先生です。
以前、縁あってお会いした時にお話させていただいて、共感するところが多く、それ以来、お世話になっています。今活躍されている中で、尊敬する考古学研究者の一人です。尊敬なんてそんなに気軽に使う気はないのですが、語彙力不足もあって、こうとしか表現できません。すみません。
そういえば、尊敬できるもう一人の研究者、私の憧れでもある京都市のHさんもTVに出てましたね賀陽院の池ですか。行かなきゃ。
「え?3Dレーザースキャナなんて今更・・・」なんて方。そうではなくて。
考古学として何が重要か、を意識して活用することをもっと考えないと。
高い機械と技術者さん連れてきてやってもらうだけじゃ、意味がないですよ。
遺跡の測量にしたって、遺物の実測にしたって、なんで、一々考古学研究者がしないといけないのか。
それは、情報を共有する、という目的とあわせて観察者の知覚できた情報を取り入れるためでしょう。
でも、手段に流されて本来大切にしないといけないものが置き去りにされているような気がします。
精度と効率の悪い手段を使い続ける、とか、逆に必要のない精度にこだわる、とか。
「そのもの」をとらえるだけでよければ、考古屋がするよりもその道のプロに任せたほうが効率もいいし、ある意味正確です。でも、それだけでない情報を認識し、付け加えるために測量なり実測といった行為が必要になってくると思うのですよ。
「その道のプロ」の方の成果に、少なからず不満をもってしまうのは、その点で、それは当然考古側が補うか、相手と互いの理解を進めないといけない。
勿論、既存の方法のみに固執することなく、新しい挑戦も必要ですが、この場合、手段としてだけでなく、それを使ってどのように歴史を考えていくか、というところまで考える必要がありますね。
学際的、なんて既に手垢のつきまくった単語になってしまいましたが、もう一度考えないと。
そもそも、それの旗振りをするべき存在は・・・。文化財の場合、どこだったっけ(ー◇ー;)。
今日は似たような話を首脳陣に。その前に仕事しろよ、と思われたかも。確かに口だけではね・・・。でも、現状では手段もないので、ちょっとずつやっていくしかないですね。はあ。考えただけで気が重くなってきた(<よくない態度)。寝よ。
投稿者 あかねだ : 18:17