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2006年03月30日
20060329 時空間DB
考古学の基礎的な情報として時間と空間があります。
特に、考古学は時間に研究の力点を置いてきたことは、間違いの無いところだと思います。
考古資料は時間を基本的な軸として並べられ、整理されていることが多いと思います。
当たり前ではないか。と、いまさらオマエは突然何を言い出すのか?という方もいらっしゃるでしょうが・・・。
考古情報の標準化が声高に叫ばれる中、データベース(DB)を構築するのに、果たしてこの軸は、有効なのか、とちょっと思ったりして。
最近の動向は不勉強ですので、とち狂っているかもしれませんが(お前は本当にそれで卒論&修論書いたのかと)、庄内式土器って弥生土器なの?土師器なの?ところで、古墳時代っていつから始まるの?と言った問題は、どうなったんでしょう?
庄内式を古墳時代とするなら記入される年代は「古墳時代」。いや、あらあ弥生第六様式だ、という人がいれば(いる?)「弥生時代」。
ややこしいのは土器の型式の評価が違う時なんて、どうなるんでしょう。ある人が「TK43」といい、ある人が「TK209」だという某資料なんて、どうなるの?
これを、「誰でも同じにするのが科学ってもんだ、どっちかに統一してしまえ!」というのが、前に書いた「考古学を科学にする」氏の立場。
「全く同じものはひとつも無い土器の1資料がいずれに分類しうるか、また、その枠組み自体が妥当であるかを研究することも考古学の研究である」というのが私の意見です。
後者の立場に立つ場合、時間を軸に情報の標準化をはかるのは難しいのでは?と思います。
研究のためのDBをつくる時に大切なのは一定の法則があり、研究者による見解の相違の少ないものと、研究者の目的等によって変化するものとを分離することにあるのではないか、と思います。
緯度経度や直角座標系といった情報は前者、年代の多くは後者。
ということで、長年培われてきた伝統はとりあえずおいておいて、空間の情報をもっと有効に使えないかなあ。時空間、というけれども、現状では、空間を優先する他はない気がします。
色々なDBが整備されてきていますが、私にとっては正直なところ、情報が一見充実しているものは実際には使いづらいことが多いです。遺物の分類や年代など、報告書の記載を書いているのでしょうが「これが●●かよ・・・違うよなあ」とか後で資料を見て頭を抱えるよりも、それを確認するための書誌情報や、GISで利用する上での遺跡の位置情報がある小回りのきくデータが欲しいなあ、と思います。後は、自分が必要に応じて加えていくことでいいんではないかなあ。
遺跡の名前と位置が記載されただけの一覧表の方が、結局心配で全部チェックしてしまう多項目のDBよりも多分研究には便利。後は、自分の目的に合わせて情報を追加すればいい。そんな古代の遺跡の一覧表が出来ないかな。・・・って、自分で作るか。データは前に本を作った時のものがあるので・・・。
もっとも、作成時の決まりごとは標準化するべきでしょうけれど。
投稿者 あかねだ : 2006年03月30日 00:37
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