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2006年01月15日
20060114 名古屋大学へ
名古屋大学大学院文学研究科プロジェクト 物質文化の歴史学再考-「文化コンテクスト学」の構築をめざして-
に参加してきました。
日時:2006年1月14日(土)10時 - 17時
会場:名古屋大学大学院文学研究科 237講義室
10:00 - 10:30
開会挨拶 杉山寛行(名古屋大学大学院文学研究科長)
周藤芳幸(名古屋大学)「コンテクスト学としての物質文化研究」
10:30 - 12:30 セッション1:コンテクストとしての年代
小田寛貴(名古屋大学)「日本古代・中世の資史料の炭素14年代測定」
山本直人(名古屋大学)「縄文時代の終焉年代の刷新とその評価」
森岡秀人(芦屋市教育委員会)「弥生時代年代観の再検討」
13:30 - 15:45 セッション2:古代日本における史料と物質文化
梶原義実(名古屋大学)「手工業生産からみた奈良・平安期の地方社会」
高橋照彦(大阪大学)「古墳・寺・焼き物 -日本考古学からみた文献史料-」
古尾谷知浩(名古屋大学)「「律令的土器様式成立の背景」再考」
佐藤信(東京大学)「モノと史料が語る古代史 -遺跡・遺構の歴史資料学-」
16:00 全体討論
浮神unitより
朝起きたら腹痛&ちょっと熱っぽい。眠くならない風邪薬を飲み、ドリンク剤を注入して気合を入れます。奈良市のIさん、京大のSさんと待ち合わせして一路名古屋へ。
名古屋大に到着。でも、車の入り口がわからずにぐるぐる・・・。ど?どこ?もしや馬鹿は入れてもらえない?ってやっているうちに会は始まりの時間に、ようやく入構できて途中から参加。内容の割に参加者少ないな・・・。
この日は世界考古学会議中間大会、関西陶磁史研究会、考古学研究会岡山シンポ・・・と興味深いイベントが目白押し。しかも、名大のシンポはあまり知られていない(私も直前まで知りませんでした)ようで、少数精鋭の研究会になりました。
発表された高橋さんから「どこで知ったの?関西に案内回ってた?」と聞かれた位で、もっと宣伝していただけたら、盛り上がったと思うのですが・・・。浮神unitが唯一の情報源で、ネットの有効性を本当に感じた瞬間でもありました。会場でもお会いして同じことをお話しましたが赤塚さん、本当にありがとうございました。
午前中の年代論は正直あまり関心は薄かったのですが興味深く拝聴。特に小田さんの話にはなるほど、と。古代の木材利用は転用、再利用が多いのは出土資料をみればよくわかることで(柱>木樋とか、床材>礎板、貫>井戸枠とか)、ご指摘の通り木材の伐採と最終廃棄に時期差が現れるのは納得できます。むしろ、そこまで読み取れるのであれば、材の履歴も明らかにできそうですね。学融合のありかたについても提言があって興味深く聞きました。
会が終わってからちょっと話したのですが、考古資料、あるいは史料、それに理化学的年代決定の情報が豊富な古代宮都の資料で是非研究ができたら、もっと面白いと思うのだけれど・・・。正直、色々な分野の参入が難しい時代の年代を提示されても、私は是非を判断しにくいです。
もっとも、絶対年代(暦年代ではない)を求める手法としては有効性が高まっていると思いますので、より洗練していくためにも、古代の考古資料の分析を是非進めていただきたいなあ、と。
さて、やはり私の興味は後半。
梶原さんの発表は土師器でも同じことを考えていたので、納得しました。もちろん、同じ窯業製品でも異なる点が多いのですが、そこから見えてくる基本的な律令国家に対する認識は更新されていくべきだと(その後で古尾谷さん、佐藤先生から考古学側の認識が遅れていることはやんわりと指摘される訳ですが)。もう一度なるべくフィルターを除去して資料を見てみようと感じました。
高橋さんの発表は古墳の被葬者の議論が面白かったです。平田梅山古墳は実際に宮内庁の見学会に参加したこともあり、特異な葺石が気になっていたのですが、観点を変えてみることが可能かな、と感じました。
古尾谷さんの発表は同僚だった頃、毎日昼食をつつきながら教えていただいたことをまとめられたもので、復習になりました。古代史の立場で古代の土器のあり方について発表されたものには浅香先生、関根先生、鬼頭先生のものがありましたが、中堅の研究者で研究を推進していただけるのはありがたいことです。今後ともよろしくお願いします。
佐藤先生の発表は歴史史料としての文献から考古資料、そして景観といった様々な情報の活用を適切に説明されていました。そもそもかつての「国史学」ではこれらの研究対象の境などなかったのだ、という指摘は大切だと思います。もちろん、情報が限定的だからできたのだ、とか、個々の領域の研究の深化が進んだ今、それは難しい、という意見は当然あるわけですが、それならなおさら個々の研究領域の連携をどうとって行くのかを模索する必要がありますね。
・・・って、当たり前か。でも、昔から言われているけど、解決されていない問題なんですよね。
熱が上がり朦朧としたところでコメントを一瞬振られそうになって焦りましたが、復活したのでここでコメントを。
しかし、このメンバー、この内容、とても贅沢な研究会でした。特に古代を研究対象にしている人には必見の研究会だったと思います。討論の司会をされた周藤先生の絶妙な発問にも脱帽。無理していってよかった、と久し振りに思える研究会でした。
名古屋大学のスタッフ、すごいかも。今後もこういう研究会を
夕飯はいつもの矢場町へ。今池と悩んだんですが・・・。帰りは感想や研究の話をしながら奈良へ。話と頭痛のお陰で眠くなることもなく帰宅しました。薬飲んでばったり。
投稿者 あかねだ : 2006年01月15日 12:57